防水紙の役割は、屋根材と瓦やスレート建材の間に挟んで、雨水の侵食を防ぐためのものです。これは、雨水対策として完璧な施工となります。最新の薄い対策の防水紙は、樹脂的にも優れているので、そのまま屋根の外側材を乗せるだけで、充分に防水機能を保持してくれます。そして、その防水保持機能により、経年変化を持続させる効果があるので、最新版の防水紙を敷いておくことには意味があります。防水紙自体は薄いシート状のものになっていて、貼り付けるだけでその効果を持続します。そして、瓦やスレート状建材からの雨水の通過を許さないのです

防水紙自体の役割としては、水の侵食防止がありますが、実は、断熱効果として副作用もあります。ですので、家内部に天日による熱の伝導を防ぐ効果もあり、また冬であれば屋内からの熱の放出を抑えるという働きもあります。防水紙のはたらきに関してはグレードがありますので、その都度建材業者に聞いてみましょう。

 

・防水紙の種類

防水紙の種類としては、その防水タイプの薄膜が紙状であるので、防水紙と呼ばれていますが、紙でできた繊維質とは違います。つまり、シート状の樹脂材素材でできたものです。これは、化学樹脂としての防水機能が有り、その水の浸透性をゼロにしたタイプです。樹脂的に石油由来のものを使用するケースも有り、より強靭な樹脂材シートとして優秀です。そして、天日による熱の変耗にも耐えられるくらいの素材として、これからの建材の改善とともに、発展していく建物用部材となります。最新式では粘着シートの粘着成分の性質も良いので、貼るだけの施工で、難しくない作業により簡単に仕事が済みます。もちろん、専門業者が屋根に登って、屋根材を剥がした上で、その施工をしますので、プロに任せなくてはなりません。

防水紙の他の役割としては、建材の外側との間に、ある種の空間を設けるのに秀でています。これは、屋根の中間構造のケースになりますが、その屋根の中空構造によって、断熱素材として有用です。熱を逃さず、屋根の熱を伝導しないという仕組みが、冬夏の寒暖の差が激しい地域ではうってつけとなります。防水紙が全天候タイプで、その耐久性に優れているということは、家屋の築年数の上限を押し上げる効果がありますので、家屋のオーナーとしては、建て替えるよりも、安価な施工方法となります。

 

・防水紙の張替え

防水紙の張替えは屋根材を剥がして行います。新築の段階では、屋根材の木材を敷いたあとで、すぐに防水紙を施術することが可能ですが、交換の場合には屋根材を一旦剥がしてから、もう一度屋根材のアウターを施工します。それが瓦屋根であった場合は、スレート屋根よりも比較的施工が簡単になります。そして、瓦を一度全部剥がした後で、防水紙の以前のものをきれいに剥ぎ取って、それから新タイプの防水紙を張り合わせて、その上に瓦屋根を取り付けて完成です。瓦屋根自体は取外可能な再利用製品ですので、内部の防水紙のみの貼付けが可能なのです。

古い防水紙になると、跡形もなく、太陽熱で破損している場合もあり、その防水性能がまったく機能していないというかたちもあります。新タイプの防水紙は、その粘着性と耐久性において、新技術が導入されていますので、あんしんです。そして、その防水性能のタフさにより、瓦屋根の下の木材構造も頑丈になります。防水紙は屋根の隙間に入り込めるくらいに薄い構造ですので、瓦の下に埋設するだけで、施工は終了します。

 

・防水紙のみの張替え

防水紙の役割は、屋根の木材構造に雨水を浸透させない目的のためにあります。ですので、屋根の外材の内側に施工して、もしもの雨水侵入にも対応できるようにしているのです。これが、スレート構造での張り合わせたかたちでの、外側の施工であれば、そのジョイント部分の劣化から水が入ってくるという仕組みもありますので、瓦の隙間が存在していない箇所でも、充分に点検する必要があります。スレートタイプの屋根では、そのスレートの形状にもよりますが、再利用が可能なものと、一度剥がすと役にたたなくなるものがあります。ですので、スレートタイプの屋根が再利用できないケースでは、あたらしくスレートも施工士直さなくてはなりません。防水シートを敷くために、一度古いスレートをすべて除去して、防水シートを埋設します。それから、あたらしいスレートを全部あたらしくしなくてはなりません。ですので、施工期間・費用が多めにかさむ必要があります。

瓦屋根の構造では、基本的に同じ瓦が使用できますので、その防水紙のみの交換と、瓦の除去と設置の工費が必要です。また、高い屋根の構造であれば、足組の設営も必要になり、工期としても短期間で終わらないことも考えられます。

稀に雨水の侵入から、屋根の木材にまで損傷が来ていれば、木材の交換も必要になります。その防水工事を事前に短縮できる目的での、防水紙の役割があります。