雨漏り発生の理由

雨漏りした天井

・雨漏りの発生には建材の劣化の原因

雨漏りというのは、建材の劣化から始まります。ですので、劣化してくるという築年数が有り、だいたい屋根の具合を見て、築年数を計れば、専門家は雨漏りの原因がわかるものです。建材としての劣化は、建材の種類にもよります。スレート屋根であれば、スレートやその接続部分の劣化が原因になり、瓦屋根であれば、瓦の破損以外に瓦屋根内部の問題の可能性もあります。また、瓦の組み方のズレの可能性もあり、一番早く点検できる作業は、足袋を履いた職人が、屋根の上に登ってみることです。これによって、建てるほうの専門家は、大体の見当が付くものです。雨漏りの原因として、瓦自体の問題か、内部の問題かそして防水紙の問題かの検討が付きます。職人になると、少し瓦を外して確認もできるので、直に目で見て判断することも可能です。そして、屋根内部の話になると、築年数との関連があり、耐久度という点では年数にはかなわないのがその建材の世界になります。

 

・屋根の防水紙の耐久性

屋根の防水上の問題にはさまざまなケースがありますが、耐用年数をかけたとして一番の問題点としてあげられるのが、スレート屋根や瓦屋根の内部の防水紙の問題です。これは、樹脂状のシートが入っていて、防水という形で、一切の水滴も許さないかたちになっています。もし、この防水紙が破断していればそこから水が漏る可能性が高いのです。もちろんスレートや屋根瓦の組み方がよければ問題はないのですが、その防水紙の破損が激しいと、屋根内部まで漏水が激しくなり、屋根裏より水滴が堕ちてくるようになります。もし、コンクリート造りの建物であったとしても、その屋上部分に防水シート・防水紙を貼ることはありますので、瓦屋根以外の場合でもこの防水紙の問題が浮上してくる場合があります。

コンクリートの屋上に塗装している場合は防水紙を引いた上に塗装を加えれば問題ありません。防水シートの劣化もその上からの塗料状態によって変わってきますので、築年数に応じた点検は必要でしょう。

雨漏り発生の原因に屋根部分の木造箇所や、コンクリート部分の問題もあります。ヒビや劣化に際して、もっと漏りやすくなることはあります。ただし、木造やコンクリートの生肌の部分は、水が漏ってしかりの部分になりますので、この防水紙だけの補修で完治することもあります。

 

・瓦屋根だけでは水の漏る可能性

瓦屋根だけでは、水の漏る可能性があります。これは、瓦屋根のすきまから水が入ってくる計算です。もちろん瓦屋根の隙間なしの対策も可能ですが、実際は瓦屋根の隙間は風通しの良い仕組みも有り、そのために重要な建材として昔からの日本で多用されています。ですが、その防水シートの仕組は、防水紙として瓦内部に敷き詰めるのが、正式な建て方になります。防水紙はあたらしければ、その耐久度は高いですが、なにしろ天日にさらされる屋根ですので、熱変化により樹脂構造が変化している可能性は高くなります。この防水紙による防水効果プラス屋根瓦やスレート式パネルを敷いて、風雨をしのぐという日本の建て方なのです。

屋根瓦自体は、天日に強く経年変化に強いものですので、一度雨漏りの発生の原因を調べるために剥がした瓦は再利用できます。そして、防水紙を張り替えたあとでも、再利用できるので安心してください。雨漏りの原因を精細に調べるためには、瓦やスレートを一旦剥がす必要があり、どこまでの防水紙が破断しているかは、正確には全部を開けてみないとわからないのが常識ですので、雨漏りの原因がわかった時点で、施工も頼むかどうか判断してください。

 

・横なぐりの風雨での漏水

瓦屋根や、スレート屋根ではその接合部の隙間から雨が入ってくる可能性はよくあります。これは、通気性という観点から少しだけ空いている内部構造になっている場合もあり、本来ならそれを防水紙で予防できる構造になっています。それが予防できなくなっているということは、経年変化による防水紙の劣化が疑われます。そして、ちょうど瓦屋根での瓦の隙間から水分が大量に入ってくると、防水紙の隙間から、屋根裏に漏水が始まります。そして、その漏水が癖になると、木造構造の腐食化が始まり、年数が経ちすぎれば、その梁としての構造や屋根の強度の問題の危険性が増してきます。特に瓦屋根はその一枚一枚の目方がかかっていますので、突如潰れてしまうという可能性もありますので、中古住宅の瓦屋根タイプでは一度点検してもらうのがふさわしい住み方になります。

防水紙だけの安全対策で、少しの漏水では木造部分が復活することもあります。なので、漏水が一切起こらない形にするのが最善の対策になります。

雨漏り発生の理由としては、防水紙に特化した考え方になりますが、経年変化を築年数として考えた場合には、その疑いが第一になり、本当に確認したい場合は屋根をはがしてみないとわからない事象となります。そうなるとやはり専門業者に頼むのが一番ですが、いきなり頼む前に、専門業者のHPで調べてみるのもいいかもしれません。千葉・市原市ですと屋根専門業者のサイトが一番頼りになります。こうしたサイトを参考にするのも良いかもしれません。